輝山(2063m) 北面

北アルプス

2008年1月甲寅日 
輝山(2063m)北面 晴れ

メンバー アニ 
06:52 福地温泉
10:00 1651mピーク
12:13 輝山
13:35 ドロップイン
16:00 福地温泉

輝山 山スキー
 5時半に福地温泉に到着。GPSがあれば初見でも迷うことはない、便利なものだ。車が一台止まっているが、他に登山者はなくトレースもない。まだ明るくはないがヘッデンは使わずスキーで歩き始める。川沿いから適当な所で斜面に取り付く。尾根にあがるが、雪は少なく樹林が濃くブッシュがうるさい。途中地面のでているところさえあった。黙々と登っていくが、1651mピークから一旦下りとなる。ヒールをフリーのままテレマーク風に板を滑らすと広く気持ちの良いコルに出た。一本取りパンをほおばっていると、二人のスキーヤーが下って来た。南面からだろう、止めてあった車は彼らのデポに違いない。正直ちょっとショック。
 たいしたラッセルではないのだが段々辛くなってきた。雰囲気からするとそろそろピークでは!思っていたらカメラを手にした人が下ってきた。(以下ゆきむしさん)頂上からの展望が今ひとつということで北面の様子を聞かれた。途中ちらりと槍・穂が見えるところがあったが、基本は濃い樹林の尾根なのだ。ほどなく輝山ピークに到着、たしかに2000mを超えるピークとしては残念なロケーションである。
 南面からのゆきむしさん一行の3名と、とても楽しい大休止の一時を過ごす。いただいたシナモンと生姜のきいたドイツ菓子は初めての味覚ながら優しい甘さが疲れた体にしみる。ゆきむしさん夫妻は山梨在住とのことだったので、以前良く行った凄い大盛りを出すお食事処(地元の人じゃないとわかりにくい)の名前を出したら、そこから近所だというから笑ってしまった。
 下降は苦労させられた。雪質もさることながら、樹林とブッシュを上手く処理することができない。キックターン、横滑り、スイッチバック、斜滑降、コントロールのできない直滑降、さらには幹や枝を使って制動をかけたりと散々であった。心身ともに疲れ果て下山した。

アニ 記

輝山 山スキー
乗鞍第三尾根からの輝山南面

輝山 山スキー
枝の向こうに笠ヶ岳