四ッ岳(2744m) 北面

乗鞍,北アルプス

四ッ岳 北面 山スキー
2007年4月 癸巳日  

四ッ岳(2744m) 北面 晴れ

メンバー アニ トノ
05:32 平湯温泉スキー場
06:33 大滝川左股徒渉
07:32 1841mピーク
11:22 四ッ岳
12:07 ドロップイン
13:50 大滝川左股徒渉
14:49 平湯温泉スキー場

1泊2日で立山入山の予定だったが、扇沢は雷を伴った荒天。GWの初日ということもあり、こんな天気にもかかわらず改札には列が出来ている。相談の結果、四ッ岳に転進することにした。
この日は移動のみとなり、地図を購入するためK多君の勤めるカモシカスポーツ松本店に寄ることにする。開店と同時に入店し、K多君と駄弁りロフトでコーヒーをお替りする、たいした買い物もせずに店を出た。昼すぎに乗鞍高原に着く。松本では晴れていたが、小雨の降るあいにくの天気だ。番所の“いがや”でそばを食べる。ここから程近い某所が今日の宿泊地である、午後からマッタリ過ごし翌日の四ッ岳に備えた。

四ッ岳 北面 山スキー
4時に起床。昨夜食べたうどん鍋の残りで朝食を済ませ、トノさんの車で平湯に移動した。雨は上がり良く晴れている。
金沢の先生に開拓された四ッ岳北面のルートは、今静かなブームとなっていて、来シーズンあたりに行くつもりでいた。私から提案したのだが急なことでルートの把握が今ひとつであった。地図を検討し、スキー場から大滝川右岸の登山道(廃道)を登り左股を徒渉(読んだ記録では大滝川左岸からアプローチしていた気がするのだが。)、四ッ岳に続く尾根に上がった。ここからスキーで行くことにす

四ッ岳 北面 山スキー
昨日の雨は雪だったらしく薄っすらと新雪が積もっている。ルートファインディングが悪かったのか、急斜面に出てしまいシールが利かずえらく苦労する。トノさんはいつの間にかアイゼンで歩いているではないか!結局私もそれに習うことにした。傾斜がおちついた所で1本取り、プチラッセルを続ける。

四ッ岳 北面 山スキー
森林限界の林で再びアイゼン歩行に切りかえ、ルンゼ状斜面の端っこを登っていく。少し遅れたトノさんを待つ間、小さなピットを掘ってみる。深さ20cm位に弱い所があるが問題なさそうだ。頂上直下、東面側からルンゼを詰めていく。私はそのままアイゼンで登るが、トノさんはスキーである。

四ッ岳 北面 山スキー
広い山頂からは360度の展望。乗鞍がすぐ目の前にあり、スカイラインの除雪作業が良く見える。

四ッ岳 北面 山スキー
思ったより早く着きのんびり大休止する。久しぶりに同行者のいる記念撮影が嬉しい。

四ッ岳 北面 山スキー
山頂直下、穂高に向かって滑るロケーションはダイナミックである。しかし所々クラストしていて露岩にも気をつけたい。

四ッ岳 北面 山スキー
北面のルンゼに入るとすばらしいパウダー斜面が続く。お互いの写真を撮り合いながら、思い思いにシュプールを刻んでいく。

四ッ岳 北面 山スキー
他にパーティもいないので独占状態だ。

四ッ岳 北面 山スキー
樹林帯に入ると登ってくる3人パーティが見えた。話をすると山スキーMLにも良く投稿しているとのこと。後日、いつもは読むだけだが初めてレスを入れた。気になっていた大滝川の徒渉は左岸からだと教えられた。
滑りが悪くなった所でNOTwaxを塗布し、すこしでもいい斜面を探しながら樹林帯をドンドン下っていく。

四ッ岳 北面 山スキー
登りの時と同じ所で徒渉し登山道に戻る。平湯大滝まで来ると家族連れの観光客で賑わい、板を背負って兼用靴で歩く我々は奇異の目にさらされた。特に小さい子供の反応が面白い、凄いモノを見つけたといった感じで親に報告しに行くのだ。
乗鞍高原に戻り車を回収、湯けむり館で汗を流して帰路についた。

アニ 記